子供部屋で死ぬと決めた男。

父、死別した母、私、妹。実家暮らしの私は子供部屋で死ぬことを決めました。

泌尿器科で人生を感じた話。

「夏〜は股間が痒くなる〜」夏場になると流れる男性向け塗り薬のCM、このキャッチフレーズがハタチになったばかりの私の身にも起こることになった。(ブログを立ち上げた初めの記事が股間の記事でいいのか?)

(この商品ムヒのメーカーが製造してたんだな…)

www.ikedamohando.co.jp

夏休みになりバイトに行くかモンハンダブルクロスで二つ名を狩るかの二択しかない私にとっては非常にもったいない時間を過ごしていた。(この時にレンタカーとかで景勝地を巡ればよかったと今になって後悔している)

そんな夏休みのある日、私は夜中股間の痒みと共に私の玉袋が炎症を起こしていることに気がついた。掻きむしり過ぎたのだ。とても迷った。病院へ行くかどうか。

当時私は地元のドラッグストアでバイトしていたため例のキャッチフレーズの商品や他社の同じような商品は容易かつ社割でお得に手に入れることが出来た。ただバイト先の人にレジを打ってもらうということは社内で「私は股間が痒いです!!!」と堂々宣言するようなものでこっぱずかしい。

病院は病院で他人に「炎症した玉袋を見せるのか?」「どんな姿勢で?」こんな不安で決めかねていたがバイト先との付き合い、病院との付き合い、確実に病院の方が短いということから受診を決心した。

 となればまずは病院を検索。人に聞かずとも機械に聞けばいい現代バンザイ!!!機械に聞けば一時の恥もないな!!!昔住んでいた西春に病院を見つけその晩は股間に保冷剤を当てて過ごした。

翌日、気後れしながらも病院に到着。問診票を書くことになるのだが問診症に「玉袋が痒くて掻き毟ったら炎症しました!」なんて書けるかと気を揉んでいたがなんとか「陰部の痒みと炎症」という最もらしい文章作成に成功。20分ほどで診察室に呼ばれることになる。

先生は50代くらいのオッチャン先生。the・医者といった出立だが何故この先生は外科や内科といった医者の花形(個人の主観)ではなく泌尿器科を選択したのか。痛みと違い痒みはある程度「余裕」があるため、こんなバカな考えを巡らせながら自身の状況を説明するとついに触診となった。

「じゃあ実際見せてくださいね」オッチャン先生はさも当然の如く私に脱ぐことを要求してきた。オッチャンは毎日見たくもないであろう数々の陰部を診察してきたのであろうが私にとっては「はじめて」なのだ。もっとなにかあったろ…ナースが現れカーテンが閉められ下を脱いだ状態でベッドで仰向け、オッチャンと自分とそこまで年が離れてなさそうなナースに四つん這いで玉袋の炎症を見つめられていた私はまさに「無」であった。「ああ、これが人生なんだ。」一種の悟りを開いたとも思えるあの10分は人生で最も長い10分であったことは間違いない。「ペニスは炎症を起こしていませんね」あのオッチャン本当に冷静だった。 

オッチャン曰く、乾燥している状態だそうで炎症を抑える薬と保湿クリームを処方された。「やっと終わった。」心が疲れた私に追い討ちが下る。なんと院内処方ではなったのだ。つまり処方箋を持って薬局へ行きスカした顔してますがさっき医者に股間を大公開してきましたと薬剤師にアピールしに行かなければならないのだ。

バイト先のドラッグストアでも当然処方箋を受け付けているためそこに行くことも可能(しかもクレジットカードを使うことができ、ポイントをつけることもできるためとってもオトクである)だが、同じような条件のドラッグストアなど今日日いくらでもあるため他店舗を利用することになるのだがこれが大当たりだった。

薬剤師のお姉さんが超絶美人だったのだ

触診によって虚無となっていた自分はこのお姉さんにさっき医者に股間を大公開してきましたとアピールできるのだ。しかも薬の使い方も説明してもらえるのだ。これ薬価だけでやってもらえるんですか????

こうして新しい扉を開いた私は2週間もしないうちに炎症が治ってしまい病院に通えなくなってしまったのである。

数年後、ケツに内視鏡を突っ込まれ悶絶しすぎてナースさんにヨシヨシされるカオス体験をするのだがそれはまた書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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